千住ArtPath2024は終了いたしました。
多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。
インタビュー企画
「coco」で生まれる vol.3
委員長にインタビュー
皆さん、こんにちは。音楽環境創造科3年生の中村日向子です。
まもなくArtPathが開催されます。今年のテーマは「coco」。どんな展示を見られるのか楽しみですね。
学部3年生にとってはこれが最後のArtPathです。当日の展示や演奏にむけてそれぞれが準備に励んでいる頃だと思います。
個人的な話ですが、私は9月から大学を休学して留学中であり、同級生と一緒に最後のArtPathに参加することができません。そんな中、何らかの形でArtPathに関われないかと考えたところ、ホームページ上に記事を書くことを思いつきました。
題して
「これを知ったらもっと楽しめる!ArtPathの舞台裏 解説スペシャル!」です。
ー記念すべき第1回目の記事では、今年度のArtPathで実行委員長を務める堀哲人さんにインタビューを行いました。
中村:今日は堀君にインタビューしてみようと思います。よろしくお願いします。
堀:よろしくお願いします。
中村:堀君ってイベントごとで実行委員とかに立候補するタイプだったんだね。同級生からしたら堀君が実行委員に立候補しただけでも大ニュースなのに、委員長になると聞いたときはすごく驚いた。どうして実行委員をやろうと思ったのか聞いてもいい?
堀:実は僕は立候補したわけじゃないんだよ。毎年1月に各プロジェクトの3年生の中から実行委員を1人選出するんだけど、立候補制だったり、ジャンケンだったり決め方はそれぞれです。僕が所属している後藤研究室では委員をくじ引きで決めました。最初は別の同級生が「実行委員」の紙を引いたんだけど、その子が絶望した顔をしていて、あまりにかわいそうだったので僕が変わるよという感じで実行委員になりました。委員長になったのは、誰もやらなかったからかなぁ。気が付いたら委員長になっていました。
中村:そんなスタートだったんだ!堀君のことを知っている友達も「堀が委員長?!」って驚いてたよ。※1
ところで、堀君といえば去年のアートパスでの「公開謝罪」が印象的だよね。
堀:僕は去年のArtPathで記録係を務めてたんだけど、撮影のシフトをドタキャンしてしまって作品の記録をできなかったんです。同期にも怒られて、みんなに見える形で謝罪しました。去年の自分が委員長やってるなんて僕も思わないし、みんなも思わないと思う。運営の立場になったいま考えるとあんな奴がいたら嫌だなと思います。この場を借りて、ごめんなさい。
中村:今年は自分の展示の準備と実行委員のお仕事は両立できていますか?
堀:作品制作は順調に進んでいます。実行委員の仕事に関しては、トップが頼りないので他のメンバーが自分で考えて動いてくれていて、僕が指示をもらう立場です。すみませんと平謝りしてばかりだな。
中村:今年の実行委員はしっかり者で責任感の強いメンバーが集まっているもんね。チームの雰囲気はどうですか?
堀:空気は悪くないよ。僕は良いと思ってます。僕がこんな感じなのでチームのみんなには、本当に助けられていて、最強のチームだなって思います。
中村:いつもはビッグマウスなのに、人が変わっちゃったみたい。逆に堀君だからこそできたと思うことがあれば聞いてみたいかも!
堀:あるかなー。パッと思いつかないけど、強いて言うなら「謝ること」かなあ。
実は委員長の仕事ってあまり多くなくて、一番大事なのは責任を取ることと、リスクを負うことです。僕はあたまを下げることに関してはプロだから、その点はよかったかな。
中村:さっきから委員の仕事をしていないって言っているけど、今回の開催テーマの「coco」を考えたのは堀君だよね。どんな思いが込められてるの?
堀:ArtPathのテーマって毎年かっこいい雰囲気だから、親しみやすい感じにしたかったんだよね。コロナ禍も明けたから、みんながワイワイできたらいいなあって。お高く止まった感じはなく、親しみやすい、いい意味で音環らしくないテーマにしようと考えました。ココの響きが明るくてかわいいでしょ?
中村:すごく良いと思う。PVの映像も音楽も明るい雰囲気で親しみやすかったね。堀君も作曲に参加していると聞きました。
堀:PVよかったでしょ?自分の考えたテーマに合わせてアニメーションが送られて来て、その動画に合わせて、同期と一緒に音楽を作る経験はとても新鮮で楽しかったです。
中村:では最後に、ArtPathのキャッチコピーとPVの音楽を作った堀君に、ArtPathについて表す俳句を作ってもらって終わりにしようと思います。
堀:急だね。俳句は無理だけど、熟語ならあるよ。「変化」です。
中村:どうして「変化」なの?
堀:ArtPathはその1年の研究や制作の集大成を発表する場でしょ?これまでのArtPathを振り返ってみると、1年、2年、3年と全部違った感じがするんだよね。ArtPathに対して、いろいろな思いがあって、その思いは毎年違っていて面白いです。おそらくその1年の心情や、環境の変化が影響してるんだと思うんだけど。一昨年と去年は全然違って、去年と今年も全然違うことをやっているから、振り返ると面白くて。この違いが成長なのかどうかまだ分からないので「変化」ってことにします。いま変化って言ってしっくり来たかも!
中村:教えてくれてありがとう。この3年間のArtPathで変化を経てきた堀君がどんな作品を発表してくれるのか、委員長としてどんな仕事をしてくれるのか、とっても楽しみです!今日はありがとうございました。
堀:あの…最後に…。こんな感じでインタビューをしてもらいましたが、去年に引き続き、まだ大やらかしをする可能性が多分にあります。ArtPathが終わるまでどうか温かい目で見守ってください。ご来場お待ちしてます!
※1:堀と中村は同郷出身で、隣の小学校に通っていたので共通の知人がたくさんいる。