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インタビュー企画
​「coco」で生まれる vol.2

千住ArtPath2024のテーマは「coco」。昨年度に引き続き、大学院映像研究科アニメーション専攻とコラボしてメインビジュアル・PVを制作していただきました!

vol.2では、四名の方々に普段の学生生活や制作の内容について伺っていきます。

​ニシキ

ニシキ
ニシキ
ニシキ

​堀哲人

堀哲人

寺山穂

寺山穂

上本裕太

上本裕太
堀哲人
ニシキ
堀哲人
ニシキ
堀哲人
ニシキ
ニシキ
堀哲人
上本裕太
堀哲人
寺山穂
堀哲人
上本裕太

ーーここからは話題を変えて、みなさんの普段の学生生活についてお伺いします。まずはニシキさんから、普段はどのような制作をされているんですか?

 

 

 

 

 

 

普段作っているものはいろいろな手法を使います。昔は主にBlender(ブレンダー)という3DCGのソフトを使ってモデリングしていました。でもせっかく大学院に入ったから、なるべく多くの実験的な手法を使ってみたいなーと思って。終わったばかりのM1の制作では、3DCGとか、実写とか、デジタル絵画などの手法を使って作品を作りました。

 

ーーご自身の中でのコンセプトや表現したいメッセージなどはあるんですか?

 

コンセプトは、「感じる空間を表現したい」です。

 

ーー「感じる空間」……。もう少し詳しく聞いてもいいでしょうか。

 

ちょっと難しいと思うんですけど……時間と空間が個人的に興味のある話題なんです。今表現したいことは、時間の表現でもあり空間の表現でもあるんですね。物理的な時間は「一秒はこのくらいで、一分はこのくらいで……」というものですが、私が思う時間は体感の時間です。例えば、授業のときに四十分だけなのに一年みたいに感じるような。そこと空間のイメージとを融合して、アニメーションで表現することです。

 

ーー時間の感覚をアニメーションで表現する、ということなんですね。ありがとうございます。では、音楽を担当してくれた三人にもお伺いします。三人は、大学では普段どのようなことをされていますか? 堀さんからお願いします。

普段はアナログシンセサイザーを使って作品を作っています。主に作曲とかパフォーマンスとかですね。ArtPathでもこれを使って作品を作ろうかなと。

私は、大学では熊倉研究室に所属していて、アートプロジェクトを学んでいます。(その一環として、)海外にルーツを持つアーティストと一緒に公立の小中学校で創作をしたり美術に触れたりして多文化共生を考える、というプログラムに参加しています。小学校高学年から中学生くらいの思春期の子どもたちが、アートとどう関わるのかに興味があって。でも、自分がその現場にいる中で、自分の現場との関わり方にモヤモヤするときもあって、そういう気持ちのときは家に帰ってからピアノを弾いて「ワー!」とかやったりして(笑)。

 

ーー大学での学びでモヤモヤしたことを家に帰って曲にする、みたいな感じなんですね(笑)。上本さんはどうですか?

私は、大学では主に作曲とメディアアートの制作をしています。作曲といってもみみちゃん(寺山)とは全然違っていて、自分の中から湧いてくるメッセージをのせるのが苦手。逆に映像作品とか、すでに題材があるものに対して音楽をつけていくことをすごく楽しいと思うかな。

 

美術のほうはもっと(作品の中に)メッセージがあったりするんですか?

 

映像の中では、物と物はすでにメッセージだと思います。例えば家、道路、人々……もっと抽象的なものだと色とか線とかもすでに一種のメッセージだと思います。

じゃあこのPVにも結構メッセージは込められているんですか?

そうですね。ポストイットに描いて貼っているものは、複合的な意味を持っているものだと思っています。

 

(PV冒頭の)水たまりがぽちゃんっていうところはどういうメッセージがあったんですか?

 

それは、テーマが「coco」じゃないですか。「coco」と聞いて最初に頭の中で考えたのが、粒の感じで……。

 

一同:あ~~~。

ーー最初、PVの方向性を決めるときにニシキさんから「音楽環境創造科の学生に丸を描いてもらったものを集めたい」とおっしゃっていただいたと思うのですが、あのアイデアはどうやって思いつかれたんですか?

 

今回のテーマの「coco」には三つの解釈があるじゃないですか。(そのうちの一つである)「協力」から考えました。アニメーション専攻だけではなく、ここ(音楽環境創造科)の学生にも制作に参加してほしいという考えから、みんなに掛け合ってみようと思って。

 

今回は音環生がPVに何かしらの形で関わってるよね。

 

良い絵描いてる人いっぱいいるね。もう一回見たくなる。

 

「こ」って録音させてもらった人も楽しいだろうね。「俺の『こ』がいる!」って(笑)。

 

私たちもゲリラ的に(録音に)行ったもんね。あんまり説明しないで。

 

「え、『こ』って言えばいいんすか?」みたいなね。

 

「こ」以外の音も入ってるから探してほしい。

 

ーーまさに「coco」のテーマにぴったりなPV。ぜひ何回もご視聴いただきたいですね。

背景
ニシキ
背景
堀哲人
背景
背景
寺山穂
上本裕太
背景
インタビュー風景

インタビュアー&テキスト:杉野若葉

           写真:澁谷陽奈

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千住ArtPath2024のPVはこちら!

 

 

 

 

背景

千住ArtPath2024 開催概要

日時:2024年12月14日(土)・15日(日) 10:00-18:00

場所:東京藝術大学千住キャンパス

入場無料・予約不要

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